看護師のキャリアアップの選択肢の一つが、認定看護師という資格の取得です。同資格は特定の医療分野において、看護知識・スキルの取得と高レベルの看護ケア提供を目指すことを期待されます。同資格を取得するメリットは、特定分野の専門性を高めながら、実践現場で役立てられることです。
それは仕事の幅を広げると同時に、昇進や昇給にもつながるでしょう。また、有資格者は他の看護職の指導も行うことになるので、夜勤などを免除されるケースが少なくありません。夜勤が苦手な人にとっては、そういう点もメリットとなるわけです。
次に挙げられるキャリアアップの資格は、専門看護師という資格です。同資格は治療が難しい医療分野において、高水準の看護ケアを提供するための専門職を養成する資格です。患者や家族への実践ケアをはじめ、医療・福祉関係のコンサルテーションやコーディネーション、ケア向上のための教育・研究などの役割を担います。
専門資格は認定資格よりも一層専門的で、看護ケア全体でも指導的な役割を果たします。それ故、必要とされる知識や実践スキルなども必然的に高レベルとなります。同資格が扱う専門分野は、癌や精神疾患をはじめ、急性・重症疾患や感染症、在宅看護など多岐にわたります。同資格を取得するには、看護現場での実務経験が5年以上必要で、看護系大学院の修士課程修了以上の学歴が求められます。