患者さんに注射を打つのも看護師の仕事、しかし注射の練習は学生時には行わないため、病院など現場に出てから腕を磨くしかありません。上達までの道のりは長く、最初は針についているキャップを単に外す、そんな行為さえドキドキとしてしまうかもしれません。
しかし入職をしたからには1日も早く現場での即戦力となる必要がありますし、注射をする機会は多いため練習あるのみです。採血の練習を同じく新人同士で行うこともありますし、ベテラン看護師が腕を提供しての注射の練習をするなど、周りの人を巻き込んで上達を目指す必要があります。
留置針の挿入などは慣れないうちはとても怖く感じるもの、固定の練習もしなければなりません。やがて医療現場で患者さんに針を挿入して注射をする日がやってきますが、何度も練習を積み重ねた上での実践です。でも初めて患者さんに注射をするときの緊張感は、新人同士や先輩に力を借りて練習をする注射より、もっとずっと緊張をします。
その緊張も患者さんへの注射回数が増えるほど穏やかなものとなり、やがて注射を打つことに抵抗は無くなり、コツを覚えて得意になる日がやってくるため心配はいりません。さらに年数を重ねて今度は、自分が先輩となり後輩看護師の練習台になる日がやってきます。