公認会計士になるために国家資格取得を目指し受験される方は近年では年間1万人を少し超えるくらいを推移し合格率は10%前後の1000人ちょっとで、受験者の多くが民間の専門学校に通ったり大学で何年も勉強し試験に挑んだのですが、それでも受験者の9割ほどが不合格となり非常に難しい狭き門と言われています。さらに向かい風となっているのが金融庁が公認会計士の試験の合格者をより一層減らす方針にしたいと考えていることで、今後更に合格への道は険しくなっていくはずです。そんな難関の国家資格ですが、確実に合格するための勉強方法はあり着実に合格へと道を進めていけばきっと希望の光はあります。まず第一段階は筆記試験で、会計学」「監査論」「企業法」「租税法」の4科目を必須で受験し、更に「経営学」「経済学」「民放」「統計学」の中から1科目を選択して受験し合計5科目を通過する必要があります。
また「短答式」と呼ばれるマークシート形式のものと、「論文式」と呼ばれる記述形式の2種類があり、短答式に合格した方だけが後日論文式を受験可能で、そこで合格出来れば筆記試験をクリアしたことになります。公認会計士試験の勉強時間の目安は、一般的に3000時間〜5000時間と言われており、仮に2年で合格すると考えると、入門期では一日5時間以上、直前期では10時間は必要となります。社会人で1日3時間の勉強時間がギリギリという方は、まず短答式試験の合格と論文式試験の科目合格を狙います。複数年受験をされる場合はどうしても気持ちがだらけやすく、さらに多くの時間を要することもありえますので、科目合格を狙って余計な科目は勉強せずに、短答合格だけに集中すれば短答式に合格しやすくなりますし、試験免除期間に科目合格を積むこともできるからです。
選択科目の勉強時間の目安は、経営学が約200時間〜250時間、経済学が約500時間、民法が約450時間、統計学が約200時間〜250時間と言われていますので、時間を考慮するなら経営学を選択するのが無難と言えます。勉強方法は学生でも社会人でも、まず独学は避けて専門の学校に通い資格取得に向けての勉強を行った方がベターですし、着実に知識を付けられます。あとはご自身のスタイルにあった資格取得に向けた計画を立ててそれに向けて勉強するだけです。決して1度ですべて合格させることは普通はできない資格ですので、しっかり分析し着実に試験をクリアしていくように勉強のスケジュールを立てることが一番効率のいい勉強方法になります。